一閑張りの魅力
一閑(イッカン)張りの魅力
魅了する一閑(イッカン)張り
一閑(イッカン)張りの販売や教室をスタートして数年経て、いまだに言い尽くせない一閑(イッカン)張りの魅力について思うことを綴ります。
一閑張りのとは17世紀前半、中国から渡ってきた飛来一閑(ひき いっかん)が考案したと伝えられています。飛来一閑(ひき いっかん)は一閑張りの日本における創始者であります(ウキペディア引用)
江戸時代では、古くなった竹籠に和紙を貼り重ね、柿渋や漆を塗って防水、防虫の補強を施す、茶の湯の道具としても用いらていました。
現在では高級料亭などで一閑張りが使用されたりしています。そして着物スタイルに合わせたいバッグや、また和風のインテリアに合う雑貨品として愛用をされています。
ワタシは一閑(イッカン)張りに出会って8年経ちます。出会った最初に一瞬にして悩殺されました、そう一閑(イッカン)張りに。意外にそういう方少なくはないのでは?ないでしょうか。
本業の着物リメイク作家として思うのは、工芸品の一閑(イッカン)張りの制作過程に「リメイク」に通ずるものがあると確信します。
古くて新しい世界、そういった世界観をもっている一閑(イッカン)張りなのではないか・・・と。
一閑(イッカン)張りの魅力と制作は奥深い
ものづくりの作家仲間と一閑(イッカン)張りについてよく語ります。例えば自分が制作した作品の寿命は何年か?と考えたときに、キチンと制作した一閑(イッカン)張りは100年持つのではないか・・・という話になります。そう、キチンと作るのです。そうなると和紙ひとつにもこだわりますよ(笑)
下張りの和紙ひとつとっても「習字紙・たとう紙・新聞紙・古文書」などさまざまなものを用いる方がいるようですが、ワタシが思うには手すき和紙(4匁)あたりが適切のような気がします。
竹かごに張った時の一体感や作業の手間など考慮すれば、手すき和紙が妥当かな・・・など研究することが山のようにあるワケです。
今後も一閑(イッカン)張りの研究と自己作品の追求が続くのですが、柿渋を塗った風合いや、年月が過ぎていくたび共に年を取っていく一閑(イッカン)張りの魅力はまだまだ言い尽くせませんね。
当WEBサイトでは教室の案内や作品紹介をしています。一閑(イッカン)張りが好きな方下記の記事をじっくりご堪能くださいませ~。
一閑張りの記事
最後に
一閑(イッカン)張りの魅力は、実際に見ると一目瞭然にわかります。現代の一閑(イッカン)張りのバッグ等は江戸時代に古くなった竹カゴをリサイクルするとこところからはじまった究極のエコバッグといえるのではないですしょうか?
現在は一閑(イッカン)張りの講座や教室を当工房・カルチャーセンターにて教えています。教える立場ではありますが、一閑(イッカン)張りの魅力は未だに発見の連続です。
一見とても地味なものですが、自己主張がつよい工芸品ともいえるのではないでしょうか?強くて軽くて丈夫な一閑(イッカン)張り。今後も「変わりなく良いもの」を追求していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。