がま口バッグを作りました
久しぶりの制作Diary、工房で毎日コツコツと制作していますが中々記事にしていく暇がなく…ズルズルと時間が過ぎていきます。
ウエディングドレスやチュニックやメンズシャツなど今年上半期にはガッツリ制作に没頭していました。そこで作業も落ち着いたのでがま口バッグを注目して制作しました。
写真のがま口バッグは従姉妹へのプレゼントとして制作。
制作の準備
Twitterでお世話になっています、手作り屋万莉さんのものを使用させて頂きました。
手作り屋万莉さんはがま口の口金をはじめ型紙も販売しています、商用も可能なので気になる方は覗いてみてください
手作り屋万莉さんのTwitterのタイムラインでは手作り手芸系や着物の和もの関連などのツイートが沢山載っています。
すごく参考になるものをリツイートしていますのでご興味ある方は是非、フォローしてみてください。
手作り屋万莉さんのショップから24センチくし形のがま口の口金と型紙セットのものを購入しました。
口金や型紙はそれぞれ別に販売もあるようなので、必要なものをゲットできます。
作り方をカスタマイズ
型紙が届くと作り方レシピが付属であるので、それを基づいて制作しています。
今回はワタクシ独自でカスタマイズし部分を記載します。
接着芯は2種類
がま口は、ほぼすべてのパーツに接着芯を貼るとがきれいに仕上がります。
また多様な接着芯があるので好みで使うと仕上がりが違ってきますね。
ハード接着芯を使用した箇所:
ボディ表布の2枚
外ポケット表布2枚
ハード接着芯は接着に時間が少しかかります。
アイロンで接着後に厚手の本(雑誌など)を上に載せて熱を取りながらしっかり接着させるのがコツです。
そしてハード接着芯のほかにニット接着芯を使用しています。
市販されている紙の接着芯でも良いのですが、柔らかさや柔軟さに欠けるので、着物リメイクの際もすべてこれで済ませています。
ニット接着芯に使用した箇所:
ボディ内布2枚
外ポケット内布2枚
タブ4枚
マチ表・内の各2枚づつ
ニット芯は接着するのには簡単で、柔らかいのでしっかり接着できます、制作する際にもはがれることはありませんので使いやすさが良いです。
持ち手・内ポケット・底鋲付き
バッグ持ち手:
バッグの持ち手も種類がありますが、今回は工房にあるもので済ませました。(レザ-持ち手・こげ茶色・48センチ)
糸で縫い付けずカシメで付けました。本革裏面を共布を貼りつけます。
底鋲付き:
バッグ底って意外に汚れるんですね、それを防止のためにつけたのですが、4カ所ではなく5カ所が安定するかな~と。
内ポケット:
これはお好みで。私の場合は携帯スペースを必ずつけるので3カ所しています。
ショルダーベルト:写真はありませんがバッグが大きめなので2.5センチ幅のショルダーを付けました。
口金を付ける
先に口金に差し込む前に紙紐をボンドで布に付けています。
布が薄いと(接着時に)安定しないので、先に紙紐をつけ、口金にボンドを付けてぐいぐい入れ込んでいきます。
(先に紙紐をつけると入れやすくなります)
ボンドも木工用より「ALTECO パワーエース 速乾アクリアStick」がオススメです。
ノズルで細いので、ガマ口も最適です。
これを使うとほとんどボンドが垂れてしまうことがないような気がします。
但し速乾性なので、夏場は数十分で着きますのでお気を付けください。
がま口バッグの完成
ひと通り作って見ての感想は、型紙がしっかり作っているので接着芯をはって縫って口金に付けるだけでできちゃいました。
頑張れば4時間ほどで作れるかと思います。
また商用可能な型紙なので、着物リメイクで作ってみるともっと楽しめそうです。
財布もお揃いで
布が余ったので「口金 財布フレーム」を使用して長財布を作りました。
カードが12枚・仕切り・小銭入れと、最低限ですが実用的に使えそうなものにしました。
最後に
がま口のイメージが「古臭く感じる」という人が多いのではないかと思います。
ワタシの周りもどちらかというと男性に不評なので、がま口の商品シリーズは数年前にやめました。
ですが、
本来がま口は明治時代では舶来品で、所謂「クラッチバッグ」(貴婦人が舞踏会に持っていくような
装飾の施されたミニバッグ)の原型だったんです。
非常に従姉妹2人とも喜んでいました。今回は試しに制作してみましたが、思ったより喜んでもらえて安堵しています。
プレゼントした従姉妹は20代前半、どうもがま口(スタイル)バッグが好きなようで、周囲に自慢しているようです。
がま口って若い子に人気のようです。
手作り屋万莉さん
手作り屋万莉さんはがま口のことをすごく研究されています。
なので初心者で口金と型紙を購入すれば、完成度の高いものができるのではないかと思います。
手作り屋万莉さんのがま口バッグを使用してみて、型紙も丁寧にしていて親切で作りやすいかと思います。そしてがま口の口金が大玉!なんですね。なので非常に開けやすいです。これは制作していて注目すべきところではないでしょうか?
さっそく9月にリピーターのお客様からがま口バッグの注文入りました。今後も手作り屋万莉さんのがま口を愛用させて頂こうかと思います。