(三角チャコ・人物印チョーク)
洋裁の必需品のチャコ
着物リメイクの基本は洋裁から成り立っています。今日はその洋裁(または裁縫)の必需品の三角チャコについて。
洋裁(または裁縫)で使う「チャコ」とは布に直接印を付けるために用いる洋裁道具です。チャコという語源は英語のチョーク(chalk)の訛(なま)ったものといわれています。また訛(なま)らずにチョークともいいます。
ワタシが務めていた縫製工場ではやっぱり「チャコ」といっていました。裁断の工程ではこの三角チャコを愛用してましたし、部分縫い工程(ミシンとアイロンの間の工程)では、
ぺんチャコ(通称・チャコペン)が使われていました。
材質は滑石やカオリンの微粉末を丸みを帯びた三角形や長方形の薄い板状に油脂で練り固めてあって、固く、布にこすると滑らかにすり減ります。
脆くて衝撃に弱く落とすと割れやすく、辺縁部は薄く中心部は厚くなるよう成形されており、長い辺が5cm内外、中心部の厚さが3から5mm程度の手のひらに収まる大きさをしています。
ウキペディア・チャコより引用
三角のチャコの使い方
布に対して立てるように持ちます。布に縁を押し当ててこすることで微粉末を付着させて印を付けるのですが、そのままアイロンをあてると、消えません。
印を消すときはブラシなどを用いて微粉末をにはたき落とすかもしくは洗濯をして洗い落とします。
三角チャコの使い勝手が良いところは、三角のふちを削って使い、細くきれいな直線がひけるところです。もちろんチャコペンでも使えますが実用的じゃないんです。
チャコペンはチョークなので芯が柔らかいです。なので芯の減りがはやく、鉛筆のように削ぐと芯折れたり、毎日つかっているとあっという間なくなります。
それにくらべて三角チャコはチャコペンよりは寿命が長く、専用のチャコを削りをつかいうとキレイ三角のふちがとんがって使いやすいです。
愛用の人物印のチョーク
(愛用の人物印のチョークとチャコ削り)
上記の人物印のチョークは工房で使っています。実はこのチャコは古くて検品年月日は昭和46年10月4日のものです。
一枚25円の頃のものですね、すっかりアンティークの域にはいっています。
なぜこういうものが工房にあるかというと、長年やってきた縫製工場がなくなり、撤退や片付けのときに引き取ってほしいと言われるものがいくつかあります。そのひとつが、洋裁用具の三角チャコだったりするワケです。他にも特殊ミシンがあります。
ひとケース引き取って現在まで使っています。現在ではこの白と赤のみの2箱となっています。
削ったり、落として割れちゃったりする人物印のチョーク。
使うと粉がでてすぐに布をはたなくてはいけないときもあり人によっては利便性の高いチャコではありません。ワタシは長年つかっているせいか、ほかのチャコを使うことはほぼありません。
着物リメイクをする際は洋裁用具では定番チャコ、人物印のチョークを各色もっていると、とても便利です。
(人物印チャコ三角型(10枚入)1箱)
シャープな線が引けるのが気持ち良い・チャコ削り
こちらのチャコ削りも愛用しています。コンパクトで非常に使いやすいです。毎回シャカシャカと削っています。人物印のチョークのチャコを使う場合は必需品アイテムです。
(チャコ削り)