失敗しない、着物リメイクしてもらうときのあれこれ
着物リメイクとは? 一閑張りの魅力

3月4日はミシンの日

スポンサーリンク
この記事は約4分で読めます。

1853年・ Singer(シンガー)ミシン
(1853年・ Singer(シンガー)ミシン)

すっかり春陽気となりました。世間は卒業シーズンですね~。

3月4日は「日本縫製機械工業会が1990年に制定した」ミシンの日です。「3(ミ)4(シ)ン」という語呂合わせからミシンの日となりました。

ワタシ達が普段あたりまえのように使っているミシン。ミシンの誕生や歴史など意外に知らないことも。。。ミシンを発明した人のおかげで、現在のワタシは仕事ができています。日頃の感謝の意も込めてミシンの歴史に少しふれてみます。

ミシンの開発と歴史

ミシンが誕生は、1589年、イギリスで、ウイリアム・リーが編み機を発明。

1755年、イギリスのワイゼンソール(Charles Weisenthal)が、1790年、同じくイギリスのトーマス・セント(Thomas Saint)がそれぞれ別の仕組みのミシンを発明。ただし、どちらも量産はされなかった。
1810年、ドイツの靴職人クレムス(B. Krems)が針先端付近に針穴がついたミシン針を発明。
近代ミシンの原理の基礎となる。この後、フランスのバーシレミー・シモニア(Barthelemy Thimonnier)が1830年に特許をとったミシンが、軍服を縫う目的で1840年に80台生産され、
失業を恐れた他の仕立て屋によって破壊されたという有名なエピソードが伝わっている。

アメリカ人のウォルター・ハントは、現在のミシンとほぼ同じ構造の、ミシン針の先端に穴があいていてそこに上糸を通すしくみのミシンを1830年代はじめに発明したが、
特許をとらなかったため、この後、複数の業者による特許紛争の原因になった。ハントとほぼ同じ構造のものが、ハントの発明の後に同じアメリカのエリアス・ハウによって特許がとられている。

1850年、アイザック・メリット・シンガーは現在とほぼ同じ構造のミシンを発明。翌年特許をとり、I. M. シンガー社(のちのシンガー社)をつくった。
wikipedia引用

名の由来

日本での「ミシン」という名の由来は英語のsewing machine(ソーイング・マシン)の「machine」の音がなまったもの。現在のミシンの原型ができたのが1800年代
フランスのバーシレミー・シモニアはミシンの開発に成功、1830年に特許を取得しましたが

その後製造されたミシンは失業を恐れた同業者に壊されてしまいます。アメリカ1830年代に
ウォルター・ハント
一足早く上糸をミシン針に通す仕組みを持ったミシンを発明しましたが、特許を取らなかったため、その後特許取得を巡って同業者の間でバトルが勃発し、(発明家エジゾンにも同じような話が・・・ありますよね)
後に独自にミシンを発明したエリアス・ハウとの間で、裁判となりました。

実はハントはミシンだけじゃなくて他にも安全ピンや路面電車のベルなどいろいろな発明家です。
ところが安全ピンの特許を(現在の価値の)1万ドル程度で手放しミシンの時は、雇っていたお針子さんたちの失業を心配して手続きが遅れてしまったようです。

江戸時代末期に日本へ

日本にミシンが伝えられたのはあのペリーが2度目、日本を訪れた時に将軍徳川家定にミシンを贈ったのが始まりと言われています。献上されたのはウィラー&ウィルソン社製の装飾が美しい足踏みミシン。

このミシンを初めて使った人物が篤姫こと天璋院だそうです。
天璋院はミシンを大変気に入ったらしく後にウィラー&ウィルソン社にアメリカの外交官タウンゼント・ハリスを通して豪華な日本の織物を返礼として贈ったと言われています。

篤姫・ミシンを踏む
(ドラマ篤姫・ミシンを踏むシーン)

昭和の時代から現代のミシン

戦前から日本中に浸透し、当時は高速で洋服を作る事のできるミシンは高級品であったため、戦時中は軍服以外の使用が禁止されるなど、なかなか一般家庭には手の届かない代物でした。

戦後、日本経済も発展し裕福になりつつあり、ミシンは一般家庭にもじわじわと浸透しはじめます。当時は老若問わず、女性の趣味の一つの花形として手芸や裁縫がありました。
コツコツとお金をためて、ミシンを買うというのが多くの女性のステータスだったそうです。

手に入れたミシンを大切に、また自分の娘が使えるように大事に使用されてきました。
今でこそ家庭用ミシンが日本中に溢れ、高級なものというイメージはあまりありませんが、少し前までは何十年、もしくは一生ものとして使い大切なものとして丁寧に親から子へと引き継がれていたのです。

QOOPY think*
ワタシの幼いころ祖母の家に足踏みミシンがありました。確かジャノメだったような・・・その時はミシンに全く興味なかったのですが今振り返れば叔母が使い何かを縫っていた記憶があります。
直線縫いのミシンは基本(普通につかっていれば)壊れません。
壊れないミシンを作る製造元はやっていけないのかも・・・日々のメンテナンスしないと壊れます(笑)
ミシン屋さんは修理や部品製造だけじゃやってけませんよね。(今後のミシン業界はどうなんでしょう・・・工房でもミシンの職人さんに半年に1度のメンテナンスをしています。ガンガン使うと送り歯などずれます。
個人的にはミシンはJUKI派です。職業用はJUKI、工業用は三菱を使ています。
今日はミシンの歴史、ふれてみていかがでしたか。
3月4日のミシンの日、日頃の感謝を込めてお手元のミシンのメンテナンス(糸埃取り)お手入れの日にしても良いのかもです。

着物リメイク作家 QOOPY

タイトルとURLをコピーしました